プロフィール

ミスターW

Author:ミスターW
Address;新潟県
映画と小説と妻と子供を
こよなく愛するオヤジ


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


FC2カウンター


アクセスランキング

[ジャンルランキング]
映画
4417位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
1624位
アクセスランキングを見る>>

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本ミステリーの三大奇書(その2) 「ドグラ・マグラ」

三大奇書の一つとして、以前「黒死館殺人事件」について書きましたが、今回は、夢野久作の幻影小説「ドグラ・マグラ」。
(三大奇書のこり1作「虚無への供物」は、4月中旬に書く予定です)


九州大学病院に在籍する若林博士と正木教授のある共同実験により、ある男が挙式前日に花嫁を絞殺したという事件が発生します。

精神病科に幽閉されている男性が、若林博士から、「その半年前の花嫁殺害事件の中心人物があなた自身であり、あなたの記憶回復が事件解決につながる」との指摘を受けるところから、物語が始まります。
さらに当の正木教授は一ヶ月前に自殺したことや、この共同実験のためこの男性を研究材料としていたこと、また二十年前にその準備に着手していたことを告げられます。

男性は、花嫁殺しの犯人が自分であるか否か?、その実験とはいかなる内容のものであるか?

このように、物語の導入部から、舞台スケールと謎が大きく、「精神科学応用の犯罪」「狂人の開放治療」「胎児の夢」「夢中遊行症」といったキーワードも蜘蛛の巣のごとくちりばめられており、読者をヘビィで摩訶不思議な世界に引きずり込まれます。

予想していた以上に、話はしっかりまとまっており、最終惨劇を予感させ、時限爆弾を仕込ませたような段落構成も、素晴らしいです。

私は、小っちゃく個性のない小説よりも、「ドグラ・マグラ」のようにマグマが噴出するくらいのパワーと、毒気を充満させた小説が大好きです。

あらゆる賛辞を受け入れ、そのすべてを容易に凌駕している、国産ミステリーの最高級品です。




スポンサーサイト

 | ホーム |  次のページ»»


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。