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日本人には到底理解できない人種問題の「根深さ」

ウィリアム・フォークナーの古典小説「八月の光」。


臨月の娘リーナ、婚約者リーナを見捨てて失踪した男ブラウン、リーナがブラウンを捜すためやって来た南部の町ジェファンスンで彼女と出会いまた介抱する中年男バイロン、身体に黒人の血が混じっているとの疑惑の中で成長する孤児ジョー・クリスマス、人種問題に巻き込まれるハイタワー牧師 といった人々の一種の群像劇といえるでしょう。

爽やかなタイトルと綺麗な表紙につられ手に取ったのですが、このように結構深刻な話です。
終始ミステリアスな調子で物語が進行し、長編ながら飽きることなく読み進めることが出来ました。

実はこの古典小説、村薫のミステリー小説「マークスの山」のなかに登場します。注)
具体的には、第四章において、殺人者通称<マークス>が、かつて好んで読んだ小説が「八月の光」であるとの記述があります。

確かに、殺人者マークスと、この「八月の光」のジョー・クリスマスは、その生い立ちに避けることの出来なかった不幸と、現在の自己破壊への疾走感を感じることができます。

注)改稿された文庫本(講談社)下巻に存在する場面であり、オリジナル単行本(早川書房)には存在しません。


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2012-07-16 02:38 # [ 編集 ]

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